地域WiMAXを利用した移動型サイネージシステムのイメージをデモ


アンワイヤード研究コンソーシアムのブース。右の白い箱が基地局

 慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)による研究成果発表イベント「慶應義塾大学SFC Open Research Forum 2009(ORF2009)」が23日から24日まで、六本木ヒルズで開催された。展示コーナーでは、地域WiMAXを利用したデジタルサイネージシステムを紹介していた。

 今回のデジタルサイネージシステムは、慶應義塾大学SFC研究所オープン無線プラットフォームラボ・アンワイヤード研究コンソーシアムが開発しているもので、キャンパス周回バスの車内モニターに地域の広告やキャンパス関連の情報などを配信。「Twitterで休講情報などを流すことも考えられる」(説明員)。

 通信サービスは、オープンワイヤレスプラットフォーム合同会社(OpenWP)が神奈川県藤沢市湘南台地区で提供している地域WiMAXを利用する。展示ブースでは、OpenWPの取り組みを紹介したほか、無線通信基地局やCPE、USBドングルが挿入されたネットブックなどを設置し、利用イメージを紹介した。

 また、無人の移動型サイネージシステムも展示。慶應義塾大学コ・モビリティ社会研究センターが開発した業務用電気自動車を利用したもので、逆台形の車体側面に4つの液晶モニターを組み合わせたディスプレイに情報を表示する。車輪が8つあり、リモートコントロールで走行可能。大きさは約160×160×50cm(縦×横×奥行き)。今回は、車体内のPCに保存されている電子チラシを表示していたが、将来的には地域WiMAX経由で受信した情報を表示するという。

無人の移動型サイネージシステム移動型サイネージシステムの内部


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(野津 誠)

2009/11/24 16:32